◎葬儀・神葬祭(神社神道における葬式)

故人のご遺徳を讃え、御霊をお慰めするために、神職が祭詞の中で故人の経歴を申し上げます。
ダウンロードはこちら経歴書(神葬祭・申込書)

永代祭祀合祀墓『麻本呂婆奥都城』はこちら永代祭祀合祀墓

日本人の死生観

『日の本に 生まれ出にし益人は 神より出でて 神に入るなり』
これは、江戸時代に伊勢神宮の神官・中西直方が詠んだ和歌です。
この和歌は、「祖先の神があってこそ生まれた自分、その自分もやがては祖先の神のもとへと帰っていくのだ。」という意味で伝えられてきました。このことは、日本人の死についての昔からの考え方を表しております。

神道では、「死ぬということは、やがて祖霊となり、さらに祖先神へと高まっていき、この世における家の子孫の生活を見守ってくださる」というように考えています。

祖霊は、子孫が行う「祭り」を受けることによりだんだん個性を失い、浄化されていきます。
この祖霊は幽世で修業を積み重ねて、一定の年月が過ぎて完全に浄化されると、やがては祖先神になっていきます。この祖先神になるまでかかる年数が五十年です。五十年祭をもって御霊祭の区切りとするのは、祖先神となられたことを意味します。

人は祖に基づき、祖は神に基づく・・・日本人の祖先観
「草場の陰から見守る」という言葉がありますが、ご先祖の御霊は常に私たちの身近におられて、私たちを見守っておられます。この御霊である祖霊を慰め、霊威を高めていただくために行う祭りを一般的に「祖霊祭」「先祖まつり」といいます。

このように各家の祖先神は子孫を守り、家を守る「氏神」として今日に至っております。
高天原―――(豊葦原)中津国―――(根の国)黄泉

葬儀の日程

当神社での基本的な日程です。事前に経歴書の提出があったり、親族や葬儀場のご都合での準備期間の変動は対応致します。(神社の祭典により準備期間が変動する可能性もございます)

神社へ連絡
家人・親類に不幸があれば、まず神社へその旨を連絡してください。
御遺体安置
御遺体を安置し、枕飾りを供え、神棚のお供え物を下げ前面に白紙を貼ります。
御遺体安置の際は、部屋に向かって右側に頭部を向け、枕頭には御遺体に刃を向けぬようにして守刀を置きます。
枕飾りの仮祭壇には米・酒・塩・水ほか生前好まれたものを献じ、榊を供え燈火を灯します。
帰幽奉告の儀・打ち合わせ(1日目)
準備が整いましたら、神職が『帰幽奉告の儀』の奉仕と打ち合わせに伺います。経歴書の準備をお願いします。経歴書(神葬祭・申込書)
葬儀準備(2日目)
故人の経歴書をもとに祭詞の作成等の葬儀の準備をします。丸1日いただいております。
納棺の儀・通夜祭・遷霊祭(3日目)
葬場祭・出棺祭・火葬祭・帰家祭(・十日祭)(4日目)
十日祭は、帰家祭と併せて行われることもあります。

神葬祭の流れ

1、帰幽奉告の儀
人の霊魂は、死の訪れと共に産土神の御許(祖先神)に帰ると言われます。
枕元(または床の間)から産土神社へ、誕生以来お守りいただいたことの感謝の心と、現世から去ったことを伝える遙拝神事です。

2、納棺の儀
御遺体を棺に納める儀式で、棺に蓋をして白い布で覆った後、全員で拝礼します。

3、通夜祭・遷霊祭
通夜祭は、故人の死を悼み悲しみながらも、御霊の安らぎをお祈りする祭儀です。
遷霊祭は、故人の霊魂を御遺体から霊璽に遷し留める祭儀です。

4、葬場祭・発柩祭(出棺祭)
葬場祭は、故人に対し、最後のお別れをする重要な祭儀です。
発柩祭は、御遺体を葬儀場から火葬場に送る祭儀です。

5、火葬祭
火葬祭は、御遺体を火葬に付す前に、火葬場にて行う祭儀です。

6、帰家祭
帰家祭は自宅(または葬儀場)へ戻り、霊前に葬儀が滞りなく終了したことを奉告します。

7、後祓いの儀(祓除の儀)
葬儀後に家・親族を祓い清めます。

8、埋葬祭(納骨祭)
埋葬祭は墓地に遺骨を埋葬する儀式です。

9、清祓いの儀・合祀祭
忌明けに伴い家を祓い清め、仮霊舎にお祀りしていた故人の御霊を先祖の神と共に祀るために祖霊舎に遷す儀式です。

10、霊祭(十日祭・三十日祭・五十日祭・百日祭)
十日祭は、帰家祭と併せて行われることもあります。
五十日祭は、埋葬祭(納骨祭)・合祀祭と併せて行われることもあります。

11、年祭(一年祭・三年祭・五年祭・十年祭・十五年祭・・・)

霊璽・零号(諡名)

神道に戒名はなく、零号を付けます。
神道では、今使っている氏名(俗名)は、神様と親から授かった大切な名前であるとの意味合いから、そのまま「御霊(みたま)」の名前になります。

時期 男性 女性
米寿以上 ○○翁
○○大刀自
成・壮年期 ○○大人
○○刀自
青年期 ○○比古
○○比売
児童・
少年期
○○郎子
○○郎女
幼児期 ○○童子
○○童女
乳児期 ○○孩子

祭祀料

※地域・神社・宗教により異なります。

帰幽奉告祭から
帰家祭まで
200,000円
通夜祭から火葬祭まで
2人奉仕
+50,000円
埋葬祭・合祀祭
(五十日祭)
 50,000円
霊祭  10,000円
年祭  30,000円
後祓いの儀(祓除の儀)  10,000円

通夜祭・葬場祭は原則2人奉仕でお願いします。

水子供養(水子慰霊祭)

様々な事情により流れてしまった「水子」の御霊を慰めます。
(本人のお参りが難しい場合は、代理の方でも大丈夫です。)
エコー写真をお持ちの方はご持参ください。

祭祀料:10,000円より

忌中・喪中と神社参拝

忌中・・・死の穢れのある間は派手なことを控えて身を慎み、その死を悼み、御霊なごめのための避けられない期間のこと。(期間は最も長くて50日間)

喪中・・・忌明けの後も身を慎み、悲しみの気持ちを乗り越え平常心に立ち返ろうとする期間のこと。(期間は本人の心得)

忌中の心得
○祭礼・行事への参加、神社への参拝や境内に入ることなどを遠慮します。
○結婚式・祝賀会・式典などへの出席、行楽の旅行などは控えます。
○祝い事を行うことを予定していた場合には、忌明け以降に延期します。
○家の新築、増・改築や、大きな買い物等を控えます。

※忌中であっても神社の境内に入らなければならない場合等は、『不浄祓い』を行い、忌明けをいたします。

◎忌明け祓い(不浄祓い)・祭祀料

個人  5,000円より
家族・建物 10,000円より

『忌明け祓い』・・・家族の死という、この上ない大きな悲しみを乗り越えるための区切りの儀式として「これ以上に不幸が重なりませんように」という祈りと「家内安全」の願いを込めて行う家や家族のお祓い。

永代祭祀合祀墓

まほろば会

御祈祷について

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